いじめ④ 学校への相談の前に

 自分の子供が何らかのいじめにあっていると分かった場合、早急に対応すべき事案です。そんな事当たり前だろと思われたかもしれませんが、中には仕事や家事やら様々な都合から対応が遅くなる場合があります。しつこくなりますが、何より優先順位をあげて子供のために取り組んでください。手順を下記に記載しておきますので、ご参考にされてみてください。

1 感謝

 もしも子供から、いじめにあっていることを教えてもらえたら、それはとても「勇気」を振り絞った証拠です。いじめにあって大変なはずなのに子供の心には「お母さん、お父さんを悲しませてごめんなさい」と思っている子供が多くいます。お願いですから、よく言ってくれたね。教えてくれてありがとう。気が付けなくてごめんね。苦しかったよね。そういう言葉をかけてあげてください。

2 内容確認

 いじめの報告を受けて直ぐに、学校や担任、加害者側に電話して問い詰めることは避けてください。ここは一度落ち着いてください。感情が高ぶっている時に、トラブルが増えたり泥沼化する事が多々あるからです。

2−1 子供から話を聞く

 子供からどのような事をされていたのか事実を確認しましょう。この時に気をつけて欲しい事は、この内容を話してくれる事にも「勇気」がいるという事です。尋問のように強く聞き出したり、焦るのは禁物です!安心して落ち着いて話せる雰囲気作りに気を配ると話してくれる量が増えます。尋問や強く聞いてしまうと嘘をついてしまう場合もあり、ややこしくなる時があります。

2−2 被害の証拠

 服が異様に伸びている事や黒板消しやチョークによるいたずら、筆箱や筆記用具へのイタズラ、教科書やノートのイタズラ、LINE等への書き込み(SNSやゲーム)、被害にあっている時に目撃していた人の確認しましょう。写真撮ったりスクリーンショットをしてください。なぜこれらを抑えておく必要があるのかというと、加害者側の子供が嘘をつく場合や加害者側の保護者が認めない場合があるからです。警察のような行動ですが、とても大切な事です。

2−3 子供の嘘を疑う

 ここで少し心苦しい話ですが、いじめ被害を訴える子供の中には、「実は原因が本人にある場合」があります。我が子を疑うのは、とても辛い事ですが、一度落ち着いてそのような事がないかもチェックしましょう。ただし、疑ってかかると子供はそれ以上話をしてくれないことになります。「疑っている訳ではないんだけど、一応確認ね。今までにもちろん○○ちゃんは、他の子にやったりとか関わった事はないもんね?良かった。○○ちゃんはうちの自慢の子だもん!」とか聞いた後は必死にフォローして、ちょっと疑った質問をかき消してください。

3 いざ学校へ?

 さて、学校へ連絡や行く場合については長くなるので、また次回に紹介したいと思います。ここも幾つかポイントがありますので、確認しておいてくださいね。